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※内容は筆者の実務経験に基づく見解です。
「戸建の賃貸に引っ越したのに、テレビが映らない!」
最近、こういうクレームやトラブルが後を絶ちません。
アパートやマンションから戸建に引っ越す方は、特に注意が必要です。
「テレビなんて、アンテナ線を繋げば見れるのが当たり前でしょ?」
そう思い込んでいるなら、入居後に数万円の自腹を切るか、数ヶ月間テレビのない生活を送ることになります。
こんにちは。不動産店長のだいきです。
結論から言います。
戸建賃貸を借りる時は、契約前に「テレビの視聴環境(アンテナなのか、CATVなのか、光回線なのか)」を、仲介業者と管理会社に絶対に問い詰めて確認してください。
不動産業界歴14年の現役店長が、なぜ「テレビが見られない」という修羅場が起きるのか、そのズサンな裏側と罠を暴露します。
戸建賃貸は「アンテナがあって当たり前」ではない
まず大前提として、アパートやマンションには共同アンテナやケーブルテレビが最初から導入されています。入居者は何も考えなくても、アンテナ線を繋ぐだけでテレビが映る。それが「集合住宅の常識」です。
しかし、戸建賃貸は根本的に違います。
戸建の設備状況は、オーナーの判断や「前の住人がどう使っていたか」によって全く異なります。前の住人が独自にケーブルテレビや光回線を引いていて、退去時にアンテナごと撤去してしまった「すっからかんの家」が、平気でそのまま次の入居者に貸し出されているケースが実際に存在します。
戸建賃貸は集合住宅と違い、共用部分の管理が曖昧になりがちです。オーナーがテレビ環境をどこまで整備する義務があるかも、物件ごとに契約内容が異なります。「前の人が使えていたから」という理由で現状のまま貸し出され、新しい入居者が気づかずに契約してしまう。これが典型的な落とし穴です。
入居後に「テレビが見れない!」とクレームを入れても、管理会社からは「テレビの視聴設備はありませんので、ご自身で手配してください」と冷たく突き放されるだけです。契約書にそう書かれていれば、法的にも借主の負担になります。
仲介業者も管理会社も「実は把握していない」という恐怖
さらに恐ろしいのは、案内をしている仲介業者や、物件を管理している管理会社ですら「テレビの視聴環境を正確に把握していない」ケースが多々あることです。
お客さんが「テレビ見れますよね?」と聞いても、営業マンは「(たぶん見れるだろうと思って)はい、大丈夫ですよ」と適当に答えます。不動産屋は「住むプロ」ではありません。設備に関して驚くほど無頓着な業者が多いのが現実です。
「大丈夫ですよ」という一言を信じて契約し、入居後にトラブルになった場合、その営業マンは「確認が必要とは思わなかった」と言い訳するだけです。責任を取ってくれる保証はありません。彼らの「大丈夫」を信じてはいけません。
壁に端子があっても騙されるな!「死んでる端子」の罠
「でも、内見の時に壁にアンテナの端子があるのを確認しましたよ?」
そう安心している人が一番危険です。現場で実際に起きたトラブルをお話しします。
ある物件で、各部屋にアンテナ端子がありました。当然、全室でテレビが見られると誰もが思います。しかし入居後、「リビングでは見れるのに、他の部屋ではテレビが映らない」というクレームが発生しました。
原因はCATV(J:COM)です。その物件はJ:COMが導入されていましたが、工事されていたのはリビングだけ。他の部屋の端子は「J:COM導入前の、昔のアンテナ時代の死んでいる端子」だったのです。他の部屋で見るには、追加で数万円の有料工事が必要でした。
端子がある=信号が来ているとは限りません。設備がバラバラな戸建であれば、なおさら「端子がある=見られる」という思い込みは今すぐ捨ててください。
光回線で見るつもりの人は「工事期間」で地獄を見る
最近はアンテナを立てず、光回線(ひかりTVなど)でテレビを見るスタイルも主流になっています。「アンテナが無いなら、自分で光回線を引けばいい」と考えている方も要注意です。
戸建で自分で光回線を引こうとすると、開通工事まで1〜2ヶ月待たされることはザラです。さらに、壁の中の配管に問題があったり、建物の構造上の問題で工事がストップすれば、そこからさらに期間が延びます。
引っ越したその日から、テレビもネットもない生活が数ヶ月続く——これは決して誇張ではなく、現場で起きている現実です。特に小さなお子さんがいるご家庭や、在宅ワークをされている方にとって、このリスクは致命的です。引越し前に必ず視聴環境を確定させてください。
結論:内見時と重要事項説明で「共聴設備」を問い詰めろ
「テレビが見れるのが当たり前」という感覚は、今日で捨ててください。
自分の身と財布を守るためには、内見時、そして契約前の「重要事項説明」のタイミングで、不動産屋にこう問い詰めてください。
「この物件のテレビ視聴は、アンテナですか?CATVですか?それとも借主が自費で手配する必要がありますか?」
もし不動産屋が口ごもったり、曖昧な返事をした場合は、確実に裏を取るまで契約してはいけません。「確認します」と言わせて、書面で回答をもらう。それくらいの姿勢で臨んでください。
テレビの視聴環境は、重要事項説明書の「共聴設備」欄に記載があります。そこに何も書いていない、または「なし」となっている場合は、借主負担で用意する必要があると判断してください。
入居後の無駄な出費とストレスを防ぐ、唯一にして絶対の鉄則です。

