こんにちは。不動産業界14年目、現役の不動産店長(宅建士)のだいきです。
良い物件が見つかって「ここにします!」と決めた瞬間。
ホッとするのと同時に、ドッと疲れが出ますよね。
そして目の前に出されるのが、「入居申込書」という名の面倒な書類たち。
最近はスマホで入力する「WEB申込」も増えましたが、現場ではまだまだ紙の申込書を書く場面も普通にあります。
「あーもう疲れたし、住所と名前なんてササッと書いて終わりたい…」
その気持ち、痛いほど分かります。
でも、現場の人間として、ここはハッキリ言わせてください。
その“殴り書き”、新生活を自分から遠ざける行為になることがあります。
脅すわけじゃありません。
不動産業界には、昔からこういう話があるんです。
「申込書が雑だと、審査で不利になることがある」
今日は、なぜたかが「字(書き方)」で結果が変わることがあるのか。
その裏側の現実を、できるだけ分かりやすく話します。
【この記事で分かること】
- 「字が汚い=落ちる」ではなく、“雑さ”が嫌われる理由
- 保証会社・大家さんが申込書から何を読み取っているか
- 審査通過率を上げる「通る申込書」の3つの鉄則
- 申込書以外で、営業がこっそり見ているポイント
衝撃の真実:なぜ「字が汚い」だけで不利になるのか?
「まさか字が下手だからって落とすなんて、理不尽すぎない?」
そう思う人、多いです。
結論から言うと、落ちる原因は“字の下手さ”じゃないです。
嫌われるのは、こっち。
- 読ませる気がないレベルの殴り書き
- 空欄だらけ、雑な修正、ぐちゃぐちゃ
- 連絡先や勤務先が読めない/判別不能
審査する側からすると、こう見えます。
「この人、書類すら雑=生活も雑かもしれない」
「連絡つかなそう、やり取り荒れそう」
「トラブルの匂いがする」
“性格判断”みたいで嫌に聞こえるかもしれませんが、
審査は結局 「お金」と「トラブルリスク」の話なので、こうなりやすいんです。
【裏話1】保証会社の本音:「読みにくい申込書は、それだけで損」
これは私が昔、家賃保証会社の審査担当の方から聞いた話です。
保証会社って、日々とんでもない件数を見てます。
その中で、読めない申込書が来たらどうなるか。
正直に言うと、読む側のストレスが上がります。
そして「ストレス=印象悪化」につながる。
だからこそ、ここで大事なのは美文字じゃなくて、
“読める字”と“丁寧さ”
これだけです。
落ちる人の共通点も含めて、実務ベースで整理しました。
【裏話2】字の汚さが「大家さんへの報告」で不利になることがある
申込書は、大家さん(オーナー)に原本のまま見せるケースもあります。
見せない場合でも、管理会社や仲介が要点をまとめて報告します。
このとき、申込書が雑だと、担当者は無意識にこう言いがちです。
「条件(年収など)は悪くないんですが…書類がちょっと雑で…」
この一言、地味に効きます。
大家さんは“物件を貸す相手”を選ぶ立場なので、
- 「部屋を雑に使いそう」
- 「後から揉めそう」
- 「退去時に荒れそう」
こういう想像をしちゃうんですよね。
会う前から“要注意人物っぽく見える”
これが一番もったいない。
審査通過率UP:「通る申込書」3つの鉄則
ここからは対策です。
難しいことは言いません。これだけでOK。
鉄則1:上手い字じゃなくていい。「丁寧な字」で書く
- 楷書ぎみで、ハッキリ
- 数字の「1」「7」「0」「6」が判別できるように
- 住所は省略しない(番地・部屋番号まで)
読める=誠実そうに見える。
審査って結局、ここが強いです。
鉄則2:空欄は「疑い」を生む。全部埋める
空欄が多いと、審査側はこう感じます。
「書きたくない理由があるのかな?」
「連絡先も適当?勤務先も怪しい?」
該当なしなら、空欄にせず 「なし」 と書く。
これだけで印象が変わります。
鉄則3:書き間違えたら「汚く直さない」。迷ったら書き直しが最強
書き間違えたときに、グチャグチャっと塗りつぶしたり、何度も書き足したりすると、それだけで「雑な人」に見えやすいです。
基本は 二重線で消して、横に正しい内容を書く でOK。
ただし、保証会社の申込書などは訂正印を求められるケースや書き直し不可もあるので、担当に聞くのが一番確実です。
そして、あまりに汚くなったら遠慮せずに
「すみません、新しい用紙ください」と言ってみてください。
これは遠慮しなくていいです。
ちょっと待った:申込書の前に「態度」が審査対象になることもある
最後に、盲点をひとつ。
私たち仲介営業は、審査の決定権はありません。
でも、大家さんや管理会社からこう聞かれることはよくあります。
「そのお客さん、どんな感じでした?」
ここで、もし来店時の態度が悪いと…
「ちょっとクセありますね…」
(←このニュアンス、ほんとに損です)
逆に、丁寧で誠実なら、ギリギリ案件でも、
「すごく感じのいい方でした。大丈夫だと思います」
って、味方になれます。
申込書は“最後の一手”だけど、
その前から勝負は始まってると思ってください。
「当たり担当」の見極め方を、現場目線でまとめました。
まとめ:申込書は「最初の手紙」。5分の丁寧さで結果が変わる
たかが申込書、されど申込書。
これは単なるデータ入力じゃなく、まだ見ぬ大家さんへの
「入居させてください」の最初の手紙
でもあります。
物件探しでヘトヘトなのは分かります。
でも最後の5分だけ、丁寧に書いてみてください。
その5分が、あなたの「本気度」と「誠実さ」を伝えて、
スムーズな新生活に繋がること、普通にあります。

