言われるがまま払ってない?賃貸の火災保険を「自分で入る」だけで初期費用を1万〜1.5万円下げる方法【現役店長】

不動産

見積書にサラッと書かれているこの一文。

火災保険料 20,000円(2年)

多くの方が、
「こういうものなんだろうな」
「決まりだから払うしかないか」
と、そのままサインしていると思います。

こんにちは。現役不動産店長のだいきです。

今日は、ちょっと業界寄りの話をします。
結論から言うと、その火災保険、

自分で入れば5,000〜7,000円台円台 で済むケースがあります。

仲介手数料を値切るより、ずっと簡単で角も立ちにくい。
誰でも使える「初期費用カット術」と、やるなら絶対に押さえてほしい注意点をまとめます。

【この記事で分かること】

  • 賃貸の火災保険が「指定」なのか「実は任意」なのかを見分けるポイント
  • 管理会社経由の保険が高くなりやすい“業界の仕組み”
  • 自分で保険を選ぶときに、必ず入れておくべき3つの補償
  • 担当者に角を立てずに「自己加入していいか」確認する“魔法の聞き方”
  • 仲介手数料の値引き交渉より、なぜハードルが低いのか

※この記事は、私の現場経験に基づく一般的な考え方です。
最終的な条件・可否は、物件ごとの契約内容や管理会社のルールに従ってください。

衝撃の事実:火災保険は「指定」じゃなくてもいいケースが多い

契約のときに、不動産屋からこう言われることが多いと思います。

「こちらの火災保険にご加入ください」

この一言で、
「あ、これは決まりなんだな」
と思い込んでしまう方がほとんどです。

でも、実はこの「お願いします」には、2種類あります。

  • 指定(強制)パターン
    管理会社・オーナー側で「この物件は〇〇保険に加入することが入居条件です」と決めている場合。
    この場合は、基本的に変更できません。
  • 推奨(任意)パターン
    本音としては、「ウチ経由で入ってくれると手続きも楽だし、会社にも手数料が入ります」という“オススメ”のケース。
    実はここ、自分で選んでもOKなことが結構あるんです。

私の肌感では、
「聞いてみたら自己加入OKだった」というケースはかなり多いです。

何も聞かずに言われるがまま払うのは、正直なところ、
「確認すれば浮いたかもしれない1万円〜1万5,000円を、そのまま捨てている」
のと同じ状態です。

まずは、
「ここは指定ですか? 自分で保険を選ぶことも可能ですか?」
と一度確認してみる価値は十分あります。

※ただし、勝手に自己判断で保険に入ってしまうのはNGです。
必ず「OKが出てから」動くようにしてください。

なぜ管理会社の保険は高いのか?(ぶっちゃけ話)

では、なぜ不動産会社経由の保険は、2年で2万円前後になることが多いのでしょうか。
理由はシンプルで、だいたいこの2つです。

  1. 不動産会社が保険の“代理店”になっているから
    皆さんが払う保険料の一部が、代理店手数料として不動産会社に入ります。
    これはビジネスの仕組みなので、悪いことではありません。
  2. 「丸ごとセット」で提案されているから
    家財・借家人賠償・個人賠償などを、ある程度厚めに盛ったパッケージ商品になっている。
    内容は悪くないことも多いですが、「もう少し薄くていいから保険料を抑えたい」という人にはオーバースペックな場合もあります。

一方で、自分でネットから保険に入る場合は、

  • 保障を絞る
  • ネット専用商品を選ぶ

ことで、2年で5,000〜7,000円台のプランが普通に見つかります。

ここで誤解してほしくないのは、
「不動産会社の保険=全部ボッタクリ」
と言いたいわけではない、ということです。

  • 手続きが楽(申込〜証券のやり取りまでワンストップ)
  • トラブル時に「どこに連絡すればいいか」がシンプル

というメリットもちゃんとあります。

ただ、
「選べるのに、選べることを知らずに高い方だけを選んでいる」
のは、やっぱりもったいない。
その感覚は持っておいて損はないかな、というのが現場の本音です。

自分で入る時の「3つの絶対条件」

ここからが本題です。
自己加入をする場合でも、何でもいい保険に入ればOKというわけではありません。

大家さんを守るための最低限のラインとして、この3つは必ずチェックしてください。

① 借家人賠償責任(しゃくやにんばいしょう)

※現場では「しゃっかにん」と読むスタッフも多いですが、意味は同じです。

自分の過失で火事を出したり、水漏れを起こして部屋をダメにしてしまったときに、大家さんに対して支払う損害賠償をカバーする保険です。

不動産会社から、
「借家人賠償は最低1,000万円以上でお願いします」
のように条件が出ることが多いです。

ここが入っていない保険は、ほぼNGと思ってください。

② 個人賠償責任

水漏れで下の階に被害を出したり、ベランダから物を落としてしまったり、日常生活で他人に損害を与えたときの賠償をカバーする保険です。

金額の目安は、1,000万円〜1億円などプランによって幅がありますが、今は“無制限”のものも多いです。

「火災保険とセット」になっていることが多いので、個人賠償がきちんと含まれているかを確認してください。

③ 証券(または申込書コピー)の提出

管理会社としては、
「本当に保険に入っているのか」
「補償内容が条件を満たしているか」
を確認する義務があります。

そのため、自己加入の場合は、
保険証券のコピー
もしくは申込内容が分かる画面のコピー
を、契約日までに提出してくださいと言われることが多いです。

ここをサボると、
「証券が出てこないので契約を進められません」
という話になるので、申し込んで終わりではなく、提出までセットだと思っておきましょう。

※自己加入をする場合は、必ず事前に「この条件で入ってもいいですか?」と担当者に確認したうえで動くのがおすすめです。
勝手に加入してから「その内容ではダメです」と言われると、二度手間になります。

担当者への「魔法の聞き方」(コピペOK)

とはいえ、いきなり
「保険は自分で入れるんで結構です」
と言うと、ちょっと角が立ちます。

そこで、現場で「お、この人分かってるな」と思う言い方をそのまま書いておきます。
そのままコピペしてもらってOKです。

■ 申込のときに聞くパターン(メール・LINE想定)

初期費用をできるだけ抑えたいと考えているのですが、火災保険について、御社指定の補償内容(借家人賠償の金額や個人賠償など)を満たす形で、私の方で別の保険に加入することは可能でしょうか?

可能な場合は、契約までに証券(または申込書)のコピーを提出させていただきます。

■ 店頭・電話での一言パターン

「火災保険って、御社指定の保険じゃないとダメですか?
借家人賠償の金額など、条件を満たせば自分で入っても大丈夫でしょうか?」

こう聞かれて「ダメです」と言うパターンは、おおむね次のどちらかです。

  1. 物件自体が完全な指定物件(強制)になっている
  2. 会社の方針で、自己加入を認めていない

この場合は、正直なところあまり粘りすぎても意味がありません。
その代わりに、

  • 別の物件で自己加入OKのところを探す
  • 他のコスト(家賃・管理費など)でバランスを見る

といった発想に切り替えた方が建設的です。

まとめ:仲手交渉よりハードルは低い。まずは「一言」聞いてみろ

最後に、今日のポイントを整理しておきます。

  • 見積書の「火災保険 2万円」は、絶対ではないケースも多い
  • 物件によっては「指定(強制)」だが、「推奨(任意)」なら自己加入OKの余地がある
  • 管理会社の保険が高いのは、代理店手数料+厚めのパッケージ設計が理由
  • 自分で入るなら、以下の3つは必須条件
    • 借家人賠償責任
    • 個人賠償責任
    • 証券(コピー)の提出
  • 担当者への聞き方は、「指定の補償内容を満たす形で、自分で加入してもいいですか?」と、条件を守る前提で相談するのがポイント

仲介手数料の値引きは、正直かなりハードルが高い交渉です。
担当者の心情的にも、会社の規定的にも、簡単にはいきません。

一方で、
「手続きは自分でやるので、保険だけ自己加入でもいいですか?」
という相談は、「こちらの手間が減るなら全然アリです」という会社も少なくありません。

たった一言聞くだけで、1万〜1万5,000円浮く可能性があります。
浮いたお金は、新生活の家具やカーテン、防災グッズに回した方がよほど前向きです。

まずは次に部屋を借りるとき、見積書の「火災保険」の行を見たら、一度だけでいいのでこう考えてみてください。

「これは本当に“絶対”なのか?」
「条件を守ったうえで、自分で選ぶ余地はないか?」

その一歩を踏み出せるかどうかが、“損しない入居者”になれるかどうかの分かれ目だと、現役店長としては思っています。

この記事を書いた人
現役不動産店長
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現役の不動産店長(業界十数年・宅地建物取引士/2児のパパ)。
普通の不動産屋が口が裂けても言わない「業界の裏側」を、本音で発信しています。

「なぜ、あんな返答が返ってきたのか?」
「営業マンは、裏で何を考えているのか?」

お客さんからは見えない不動産屋の本音と事情を、
現場で毎日判断している店長の視点で、包み隠さず解説。
きれいごとは抜き。家探しで損したくない人のためのブログです。

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