「スマホ育児は脳に悪いらしいよ」
「3歳までは手作りの薄味で育てないと味覚が…」
「YouTubeで機嫌を取るのは親の怠慢だ」
SNSやネットを開けば、今日もどこかで「正しい育児」マウント合戦が繰り広げられています。
真面目なパパやママほど、その情報を見てこう思ってしまうんですよね。
- 「ああ、今日は動画見せすぎちゃったな…」
- 「ご飯、レトルトにしちゃった…」
そして、誰より頑張ってる本人が、一番自分を責める。
こんにちは。2児のパパで、不動産屋の店長をしている、だいきです。
今日は、そんな「情報過多」で疲れ切っているあなた(と、私自身)に向けて、声を大にして言いたいことがあります。
「もっと適当でいいよ!!!」
- YouTube=悪じゃない(親の休憩も“育児の設備投資”)
- ご飯は「死ななきゃOK」くらいで回していい
- 情報は“自分に都合のいいもの”だけ採用でOK
情報が多すぎる今だからこそ、私が意識的にやっている「情報の遮断」と「ポジティブな手抜き」について、本音で書きます。
これは、親が途中で潰れないための“生存戦略”です。
この記事で分かること
- 「YouTube禁止論」に対する、現役パパのリアルな反論とメリット
- 「ご飯をちゃんと食べてくれない問題」を“死ななきゃOK”で乗り切るメンタル
- 情報過多な時代に、あえて「ポジティブな情報」だけをつまみ食いするコツ
- 親が笑っていられれば、多少の手抜きは全部チャラになると私が思う理由
「YouTube=悪」って誰が決めたの? うちは“才能”が伸びました
まず、一番よく言われるこれ。
「YouTube見せすぎ問題」
昔で言えば「テレビっ子はダメ」とかと同じノリですが、私は正直、
「親が限界のときに、文明の利器に頼って何が悪いの?」
と思っています。
うちはむしろ、かなり積極的にYouTubeを見せていました。
特に音楽や歌のチャンネルを、ひたすら流していた時期があります。
■ その結果どうなったか
うちの2歳の息子、めちゃくちゃ歌が上手いです。
もちろん親バカフィルター込みですが、
- 明らかに同年代の子より音程が合っている
- リズム感もいい
- 歌詞の覚えもやたら早い
という、“音楽的なセンス”みたいなものが育っているのを感じます。
ののかちゃん(村方乃々佳ちゃん)レベルとは言いません。
でもこれは間違いなく、「YouTube先生のおかげ」だと思っています。
■ 受動的=全部悪ではない
「受動的だからダメ」「自分で考えなくなる」
——たしかに一理あるんですが、そこだけ切り取って“悪”にするのは、ちょっと乱暴です。
実際には、
- 歌や言葉を自然と覚える
- 親が教えきれない世界・言葉に触れられる
- ダンスや運動系の動画で、体を動かすきっかけになる
みたいな、プラスの面も確実にあるんですよね。
そして何より、個人的に一番大事だと思っているのがここです。
YouTubeが子守りしてくれている間の「親の休憩時間」
この時間があるかどうかで、その日の後半戦(お風呂〜寝かしつけ)のテンションが全然違います。
ちょっとスマホを見せている15〜30分で、親が一息ついてリセットできるなら、それはもう「育児の超・重要な設備投資」だと私は思っています。
罪悪感はいりません。
「今はYouTube先生に任せて、親はエネルギー充電中」
「なんか歌もどんどん覚えてるし、才能伸びてるな」
くらいのポジティブ変換でいきましょう。
15〜30分の“親のリセット”で、その日の後半戦(お風呂〜寝かしつけ)の難易度が変わる。
今は 「YouTube先生に任せて、親はエネルギー充電中」 でOK。
(関連記事:「公園からの帰り道でYouTubeカードを切る戦術」の話はこちらでしています)
2歳児が『まだ帰らない!』ってなるのは普通です。現役店長パパがやってる“スッと帰る”声かけ5選
「ご飯食べない」で悩むな。食べるものだけ食わせとけ
もう一つ、パパママを追い詰めがちなテーマが「食事」です。
- 偏食がひどい
- 野菜を全然食べない
- ずっと同じものばかり欲しがる
- 手作りしてないと罪悪感…
これに対する、今の私の結論はかなりシンプルです。
「たまの手抜き料理くらいで、子どもは死にゃしない」
ほんと、これです。
■ 心折れる瞬間は誰にでもある
せっかく頑張って作った野菜たっぷりご飯を、床に投げられたり、一口も食べずに「いらない!」って言われたり。
あれ、マジで心折れますよね。
そんな日は、私はもうこう割り切っています。
- 「うどんなら食べる?」→ OK、今日はうどん祭りでいいじゃん
- 「ふりかけご飯しか勝たん」→ よし、米さえ入ればエネルギーにはなる!
完璧な栄養バランスのために、毎日親が削れていくくらいなら、
「とりあえず今日は“食べた”という事実を優先」で全然いいと思っています。
■ いつか勝手に食べるようになる
今の偏食が、一生続くわけじゃありません。
- 保育園・幼稚園・学校の給食が始まる
- 友達と同じものを食べたくなる
- 「好きなキャラが野菜を食べてる」設定に影響される(笑)
こういうタイミングで、意外とスッと食べるものが増えていきます。
それよりも、
「頑張って作ったのに、また食べてくれなかった…」
と、毎晩のように落ち込んでいる親のメンタルの方が心配です。
親の心が折れないラインで、ほどよく手を抜く。
そのうえで、たま〜に気が向いたときにだけ「野菜チャレンジ」を挟む。
それくらいの緩さでも、全然いいと私は思っています。
■ 食卓の“空気”も栄養の一つ
極端な話ですが、
- 栄養満点の手作りご飯+親がイライラ鬼の形相
より、
- レトルトカレー+親がニコニコ「おいしいな〜」と言いながら食べてる
後者の方が、子どもにとってはよっぽど“栄養満点”なんじゃないかと感じています。
食べているものだけじゃなくて、
- そのときの空気
- 親の表情
- 「楽しかった」という記憶
も、ぜんぶ込みで“食事体験”ですからね。
(関連記事:完璧を求めすぎて自滅しそうな時は、この記事も読んでみてください)
『授乳3時間ごと』『睡眠◯時間』…育児アプリの“完璧な記録”に疲れたパパママへ
情報は「ポジティブなつまみ食い」だけでいい
今は、とにかく情報が多すぎます。
- 「あれはダメ」
- 「これは危険」
- 「こうすべき」
真面目に全部受け止めていたら、誰でも迷子になるし、そのうちしんどくなります。
なので私は、途中からルールを決めました。
「自分にとって都合のいい、ポジティブな情報だけ信じる」
■ 私の中の“採用/スルー”の例
| 情報 | 判断 | 理由(ひとこと) |
|---|---|---|
| 「YouTubeは見せすぎると良くない」 | スルー | 必要なら“へぇ〜”で終了 |
| 「動画で言語野が刺激される」 | 採用 | うちの子、歌も言葉も伸びてる |
| 「愛情は手作りから」 | スルー | 共働き家庭が全員アウトになる |
| 「市販品は衛生管理が徹底され安全」 | 採用 | プロの仕事に甘える |
こんな感じで、自分と家族がラクになる情報だけ残して、あとはゴミ箱行きにしています。
■ 正解は「その家が今日も笑えてるかどうか」
育児に「これが絶対の正解」というものはありません。
あるとしたら、ほんとに一個だけ。
「その家の親と子が、今日一日そこそこ笑って過ごせたか」
ここだけだと思っています。
- 多少YouTubeが長くなった日もある
- 晩ごはんが冷凍チャーハンの日もある
- お風呂をサボって、体拭いて終わりの日もある
でも、トータルで見て、親子ともにそこそこ笑っていれば、それで十分じゃないですか。
まとめ:手を抜いてなんぼ。親の笑顔が最強の教育
最後に、今日の話をサクッとまとめます。
✅ 適当育児のすすめ
- YouTubeは“悪”じゃない(親の休憩時間&子供の興味拡大)
- ご飯は「死ななきゃOK」(栄養バランスより笑顔の食卓)
- 情報は「自分に都合のいいもの」だけ採用する
- ネガティブな“正しさ”は無視してOK
親だって人間です。疲れます。
疲れたまま無理して“正しさ”を追いかけると、最後は親が倒れます。
倒れたら、結局いちばん困るのは子どもです。
だからこそ、
「今日は手を抜くデー」
「YouTube先生、あとは頼んだ」
「晩ごはんはレトルトカレー祭りでいきます」
みたいな日があっていい。むしろ、あったほうがいい。
「適当でいいや」と肩の力を抜いたほうが、案外、子どももリラックスして、すんなり寝てくれたりします。
「ほどほど、適当、なんとかなる」
これを合言葉に、今日も一緒にしぶとく生き延びましょう。
この記事をここまで読んでいる時点で、あなたはもう十分——いや、十分すぎるくらい頑張っています。


