【この記事で分かること】
- 不動産屋の態度が悪く感じやすい「3つの原因」
- 電話・内見で舐められずに話を進めるコツ
- 当たり担当を引きやすくなる「問い合わせテンプレ」
- 担当替え・店替えを判断するライン
「なんでそんな言い方するの?」
「質問しただけなのに、圧が強い…」
「電話が冷たいし、こっちが悪いみたいで嫌になる」
不動産屋の態度が悪いと感じる場面、ありますよね。
先に言っておきます。高圧的な態度は、正当化できません。
ただ、現場にいると「態度が悪く見えやすい構造」があるのも事実です。
この記事では、現役で賃貸仲介の現場にいる立場から、なぜそうなりやすいのかを本音で整理します。
最後に、あなたが損しないための対処法(テンプレ付き)も置いていきます。
結論:不動産屋の態度が悪く見える理由は3つあります
ざっくり言うと、原因はこれです。
- 時間感覚が違う(=急ぎの温度差がある)
- 確認事項が多すぎて、会話がこじれやすい
- “信用ゼロ”から始まる業界構造(冷やかし耐性の副作用)
ひとつずつ、現場の裏側を解説します。
理由① 時間感覚が違う(=急ぎの温度差がある)
不動産の現場って、シンプルに“スピード勝負”です。
- 良い物件は、今日見て、今日申し込みが入る
- お客様からの問い合わせは、同時に何件も来る
- 管理会社や大家さんへの確認も、全部時間がかかる
ここで起きるのが「温度差」です。
お客様は、
「とりあえず聞いてみたい」
「来週ぐらいに内見できたら」
くらいの感覚のことも多い。
一方で不動産屋は、
「今動かないと、数時間で終わる」
みたいな危機感で回っていることがある。
だから、質問に対して丁寧に噛み砕く前に
早口・短文・業務的になりやすいんです。
これが「冷たい」「感じ悪い」に直結します。
※もちろん、忙しいからって雑にしていい理由にはなりません。
ただ、“なぜそうなりがちか”の背景はここにあります。
理由② 確認事項が多すぎて、会話がこじれやすい
不動産って、他の買い物と違って「条件」が多いです。
- 入居日
- 審査(職業・年収・勤務形態)
- 初期費用
- 連帯保証人 or 保証会社
- ペット、楽器、二人入居
- 駐車場、更新、短期解約違約金
つまり、一発で答えが出ない質問が多い。
さらに厄介なのは、質問がふわっとしていると確認が増えます。
例)
「初期費用ってだいたいどれくらい?」
→ 条件によって全然違うので、確認が必要になる。
この“確認の往復”が増えると、
対応している側も、問い合わせる側も、ストレスが増えます。
そこで態度が悪い担当だと、こうなります。
- 面倒くさそうな返事
- 早口
- ため息っぽい口調
- 「それは…書いてありますけど?」みたいな言い方
これ、現場でもよく見ます。
そして言います。それやる担当は、普通にハズレです。
理由③ “信用ゼロ”から始まる業界構造(冷やかし耐性の副作用)
不動産屋が荒れやすい理由として、一番根っこが深いのがこれです。
不動産の問い合わせって、残念ながら
- ただの情報収集
- 価格交渉だけして消える
- 内見だけして満足
- 最後は別の店で決める
こういうケースも一定数あります。
(もちろん、それ自体はお客様の自由です)
ただ、態度の悪い担当は、この経験が積み重なると
“全員を疑うモード”になりやすい。
そしてその結果、初手から
- 「買う気あります?」みたいな空気
- 先回りして突き放す
- 説明せずに急かす
これが「態度が悪い」に見える(というか実際悪い)。
大事なのはここです。
あなたが悪いわけじゃない。相手の仕事の仕方の問題です。
あなたが損しないための対処法3選
ここからは、そんな業界構造の中で、あなたが「良い担当」を引き当てて損しないための具体的なコツです。
対処法①:問い合わせは“3点セット”で送る
態度の良い担当を引く確率を上げたいなら、
問い合わせの最初にこの3点を入れるだけで全然変わります。
- 要件(何が知りたいか)
- 条件(家賃・駅・間取りなど)
- 優先順位(譲れる/譲れない)
📝 コピペOK:問い合わせテンプレ
はじめまして。物件について確認したいです。
希望は〇〇で、条件は△△です。優先順位は□□です。
まずは「空き状況」と「内見可否」、可能なら「初期費用の概算」を教えてください(概算でOKです)。
これだけで、返信の質が上がることが多いです。
理由は簡単で、担当側が“判断しやすい”からです。
対処法②:「概算でいいので」を付ける
初期費用や入居日、交渉の話って、最初から確定はできません。
そこで、こう言ってください。
- 「概算でいいので、目安だけください」
- 「決めたいので、上限の目安が知りたいです」
これを付けると、担当が“答えやすい”。
結果的に、変なやりとりが減って、お互いストレスが減ります。
対処法③:この態度なら担当替え・店替えでOK(判断ライン)
ここ、遠慮しなくていいです。
下のどれかが出たら、普通に担当替えの検討ラインです。
- 質問に答えず、上から目線で説教してくる
- 「面倒くさい」が声に出ている(ため息・強い口調)
- こちらの希望を整理せず、決めつけてくる
- 連絡が遅いのに、急かすだけは早い
- 失礼な言い方をしても、謝らない
不動産屋って、結局「人」です。
担当がハズレなら、物件が良くても途中でしんどくなります。
初回のやりとりで「当たり/ハズレ」を見抜くコツは、こちらで具体例つきでまとめています:現役店長が教える!『良い不動産屋』と『ヤバい不動産屋』の見分け方5選
よくある誤解:「忙しいから態度が悪い」は正しい?
半分正しくて、半分間違いです。
忙しい現場ほど業務的になりやすいのは事実。
でも、忙しくても丁寧な人は丁寧です。
なので答えはこうです。
- “業務的”は仕方ない部分がある
- “失礼”は仕方なくない(それはその人の質)
あなたが我慢する必要はありません。
まとめ:不動産屋の態度が悪いのは「構造」もある。でも、あなたが耐える話じゃない
最後にまとめます。
✅ 今回のポイント
- 不動産屋の態度が悪く見える理由は ①時間感覚の違い ②確認の多さ ③信用ゼロの業界構造
- ただし、高圧的・失礼はアウト。担当替え・店替えでOK
- 問い合わせは「要件・条件・優先順位」を最初に入れると、当たり担当を引きやすくなる
この記事が、嫌な思いを減らして、良い担当と出会う助けになれば嬉しいです。



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