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こんにちは。不動産業界14年目、現役店長のだいきです。
今日は、「狭い」「古い」といった“表向きの理由”よりも、実はずっと厄介な本当のリスクについて、現場の本音でお話しします。
結論から言えば――安さだけで選ぶと“隣人ガチャ”に外れる確率が一気に上がる、これがプロとしての実感です。
はじめに:その「掘り出し物」、本当に大丈夫?】
「どうせ住むなら家賃は1円でも安い方がいい」
「“格安”“掘り出し物”という言葉に弱い」
そのお気持ちは痛いほどわかります。
ただ、少しだけ立ち止まってください。家賃が安いには、必ず理由があります。
【この記事で分かること】
- 「家賃が安い」物件に隠れがちな“3つのリスク” ・現役店長が実際に見てきた“格安物件の裏事情”と、その理由
- 築年数・立地・管理状態から、相場より安い理由を見抜く方法
- “安い物件”を選ぶときに後悔しないための考え方とチェックポイント
格安物件の「表向きの理由」(誰でも分かること)
ポータルサイト(SUUMOなど)を見れば、誰でも把握できる“安い理由”はおおむね次の4つです。
立地が弱い(駅から遠い、坂がきつい、線路・幹線道路沿い)
築年数が古い(見た目がボロい、耐震・断熱が弱め)
設備・間取りの弱点(狭い、洗濯機置き場が外、3点ユニットなど)
心理的瑕疵(いわゆる事故歴 等)
正直、ここまでは“見て分かる話”です。問題はこの先。
画面では見えない“住環境=人”です。
【本題】『格安物件』の“本当のリスク”は、物件ではなく「人(隣人)」です
店長として14年、退去立ち会い・苦情対応・オーナー調整まで現場で見てきた実感として、家賃を強く下げた物件は、入居者の客層(マナーやルール順守度)が荒れやすい傾向があります。
トラブルになりやすい入居者を“そもそも入れない”ためにやってることはここで書きました:「保証会社」と「保証人」どっちも必要!? 現役店長が“二重取り”の誤解と理由を本音で解説
もちろん全員がそうではありません。ただ、確率は明確に上がる――これは現場の数字と肌感が一致しています。
なぜ「客層」が最大リスクなのか?
• 例1:騒音トラブルの常習化
深夜の笑い声、ベランダでの通話、ドアの開閉音“ドンッ”、共用部での話し込み…。
安さだけで選ぶ層の一部は、「他人の迷惑」への感度が低く、注意をしても改善しないケースが目立ちます。
• 例2:ゴミ出し・共用部マナーの崩壊
分別無視、収集日前夜の放置、共用廊下に私物を置く、宅配ボックスの長期占拠など。
小さな乱れが**“見えないコスト”とストレス**を着実に積み上げます。
• 例3:管理会社・大家の注意が効かない
通知・電話・投函で是正を促しても無視。結果、まともな入居者(あなた)の方が先に病んで退去し、さらに客層が悪化…という負のループに入ることがあります。
狭い・古いは“慣れ”ます。けれど“ヤバい隣人”には、まず慣れません。
家賃の“数千円の得”は、睡眠とメンタルの“致命的な損”に一瞬で飲み込まれます。
これが、格安物件の一番のリスク=隣人ガチャの大外れです。
まとめ:『家賃』と『民度』、どちらを選びますか?
仮に――
• A:家賃が月2,000円安い物件
• B:家賃が月2,000円高いが、管理が行き届き静かな物件
プロとしては、Bを強く推します。
2,000円は1日あたり約66円。66円/日で睡眠と安心が買えるなら、私は迷いません。
「安さ」だけに飛びつかず、“住む人の質”を見極める目を持ってください。
▼内見時に“民度”を見抜くチェックリスト(実践版)▼
- ゴミ置き場:分別が守られ、前日放置が少ない/臭いが強くない
- 掲示板・張り紙:「注意喚起」が乱立していない(“騒音・タバコ・私物放置”の連発は赤信号)
- 共用廊下:私物・タイヤ・ベビーカーの“置きっぱなし”が常態化していない
- 郵便受け:チラシや投函物が溢れていない(長期不在・管理不全のサイン)
「安さ」は見える値札、「住環境」は見えにくい値札。
見えない方が、長く住むほど効いてきます。
あなたの毎日が、静かで穏やかなものでありますように。
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